新しく家を建て、さらに外構工事を発注しようとすれば、一番気になるのはどの程度の費用がかかるかという点。
でも、初めての人が大多数で見当も付かないと言うのが正直なところです。
注文を受ける会社に、予算を聞かれても「適切であるか」「よけいなことを言って高い見積もりを作られても困る」など、
様々な思いから、なかなか提示しにくいもの・・・。一方、会社側としてもできるだけ予算を多く取っていただきたい、
と言った思惑もあり、初期段階で明確な解答を出さないところも、多数あります。
そこでつい「相見積もり」を多数取る・・・と言うことになりがち。他社作成のプラン持ち込みでなければ、
相見積もり自体はかまわないのですが、結構労力もいるし、実際に初期段階で知りたいのは、細かな
金額ではなく「おおよその予算」で、見積書自身それほど役に立ちません。
そこで、「概算予算」と言う最大の難題に、大胆にお答えしましょう。
【最少の費用目安】
住宅の敷地坪数×20,000円(注/敷地㎡数÷3.3=敷地坪数)
但し40坪以下の狭いところでは、その約1.5倍と考えて下さい。
例えば、首都圏、関西圏の新興住宅地ですと、30坪程度の敷地が主力。
となると、30坪×20,000円×1.5=90万円からということになります。
もちろんこの数字は目安で、90万円あれば、一応最低限のオープン外構としての形は
整えられると判断して頂いて良いでしょう。
【但し最低限ではなかなか終わらない】
これはあくまで最少ラインでカーポート、何かしらの門扉、少し拘った門柱・・・結果的に平均的には100万円~150万円と
言ったところ。
また地域協定や法律により極端に植栽を植えなければいけない、法規上の規制により様々な「やらなければいけないところがある」
・・・・と想定外の費用を捻出しなければいけない場合があることもあります。
プラン内容、デザイン、使用する材料、カーポート、テラス、門扉等クローズプランへの変更、それに宅地と道路の
段差の大きさなどで、実際には価格はかなり代わります。しかし、最少ラインの目安を知っておけば、安心感が違います。
いくらお金がかかっても良いという方以外は、一応頭に入れておいて下さい。
【プラン設計について】
どこかに無料でプランを作成させ、それを他の会社に持っていき見積もりをとり、安いところに発注という方法を
思いつく方もいらっしゃるかと思います。
しかしそれ自体が法律違反になります。
当然、良識ある会社は他社で作られたプランで、見積もりすること自体を拒否します。逆に言うなら、簡単にそれを承知する
ような会社なら、体質自体を疑ってかからなければなりません。
それこそ、お客様に取りより大きなリスクとなります。
プラン、設計を専門家に有料で頼み、それで複数の会社から見積もりを取る、
と言う方式はもちろん可能です。
しかし、1,000万円以上と言った高額物件でないと、現実には設計費用等がなかなか捻出できません。
やはり、質の良い地域のショップにプラン~見積もりを依頼するのが最適。
不安があれば、複数の会社でそれを行い、
対応・信用性~プラン内容まで総合的な比較で、本当の「お買い得」を見つけ出すのが良いでしょう。